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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
03,31
「千秋さんッ」
「!?」
思わず俺はその声にびくりと背を揺らした。
「……――鳥越……」
奴の瞳は口が言うよりモノを言っていて……。
大股に近付いてくる相手は誰かさんを想像(おも)わせる。その眼差しは真っ直ぐに俺を捉えていて。
「……」
「……」
「……何?」
目に見えて、奴の片頬はピクリと痙き攣れた。
「『何?』じゃないでしょぉぉお!?」
自分が呼び出しておいてッ!
「……」
「あ、……今わざと目線反らしましたね。業と!」
「……そらしてねえよ」
「ア!もしかして千秋さん呼び出したこと自体――」
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2005
03,30
俺のちょっとした、本当に些細な想いにしか過ぎないが――真心込めた二枚の札。
「また来るよ」
「お待ちしております」
深々と頭を下げる店員達に背を向けて、カラリと扉を押し開く。
「……」
吸い込んだ外気には冷たさはない。
春の訪れを予感させる。
「――いや、もう春か」
店を出て階段を上りきるとそこは繁華街。行き交う人々。その中に俺も紛れる。
ウタカタの時間は終わった。それはごく有りふれた日常にすぎなくて。俺は天を仰いで目を閉じる。
季節は巡る。
――舞う花びらとあの人の微笑。
アノ季節がまたやってくる。
2005
03,30
俺のちょっとした、本当に些細な想いにしか過ぎないが――真心込めた二枚の札。
「また来るよ」
「お待ちしております」
深々と頭を下げる店員達に背を向けて、カラリと扉を押し開く。
「……」
吸い込んだ外気には冷たさはない。
春の訪れを予感させる。
「――いや、もう春か」
店を出て階段を上りきるとそこは繁華街。行き交う人々。その中に俺も紛れる。
ウタカタの時間は終わった。それはごく有りふれた日常にすぎなくて。俺は天を仰いで目を閉じる。
季節は巡る。
――舞う花びらとあの人の微笑。
アノ季節がまたやってくる。
2005
03,29
さりげなく俺の視線を誘導した先にあったのは皮で出来た小さめな札。ここに名前を書くのだ。
(ここ、に――名前……か)
今更ながらであるが、感慨深いものだ。
ここに自分の名前を書く。それだけのことなのだが――、
「お客様?」
「……悪ィ、もう一つこれくれねえ?」
明らかに不信の表情を店員はしたが、一向に構うことなくマーカーの蓋を取って名前を書き込む。そして、もう一枚にも??。
「これで良し!」
二つの札が掛けられたボトル。改めて見ても笑みが雫れずにはいられない。
ちょっとしたお遊びにしかすぎないが――、
2005
03,29
足跡を残したいと想うのは、女々しいのだろうか。
数枚の紙幣をキャッシャーに差し出しつつ俺の視線はさ迷って。
「ここキープできんの?」
バーテンの背後に並ぶ種々のボトルを捉えた。それぞれの似通った瓶に札が掛けられている。
「ええ、はい」
俺の視線を追ってキャッシャーの店員も振り仰ぐ。
「できますよ」
――しますか?
「ああ、何がある?」
種類は少ないですが、と差し出して見せてきたメニュー表はそれでも他の店に比べれば格が違う。こんな店は滅多にお目にかかれるものではない。
「あと、これに名前お願いしますね」

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