2005 |
03,29 |
«-偶然-14 »
さりげなく俺の視線を誘導した先にあったのは皮で出来た小さめな札。ここに名前を書くのだ。
(ここ、に――名前……か)
今更ながらであるが、感慨深いものだ。
ここに自分の名前を書く。それだけのことなのだが――、
「お客様?」
「……悪ィ、もう一つこれくれねえ?」
明らかに不信の表情を店員はしたが、一向に構うことなくマーカーの蓋を取って名前を書き込む。そして、もう一枚にも??。
「これで良し!」
二つの札が掛けられたボトル。改めて見ても笑みが雫れずにはいられない。
ちょっとしたお遊びにしかすぎないが――、
(ここ、に――名前……か)
今更ながらであるが、感慨深いものだ。
ここに自分の名前を書く。それだけのことなのだが――、
「お客様?」
「……悪ィ、もう一つこれくれねえ?」
明らかに不信の表情を店員はしたが、一向に構うことなくマーカーの蓋を取って名前を書き込む。そして、もう一枚にも??。
「これで良し!」
二つの札が掛けられたボトル。改めて見ても笑みが雫れずにはいられない。
ちょっとしたお遊びにしかすぎないが――、
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