2009 |
04,04 |
«俺色18»
皆が必死で――……助けたい人達が助けられず、どうやっても助けられず……それどころか隆也はその時、犠牲を払われて助けられる側だった。
あの悔しさと無力さは重い枷となっていまだに隆也の手と足を繋いでいる……。
「あのー」
「大丈夫、そんな顔するな」
――人間、そんなに簡単には死なないよ。
隆也は目を見開いた。
重なる記憶――。
(この人は――)
隆也は思わず、目を見張った。
かつて隆也自身が肌で感じた生者と死者の間の世界。
「悪いが……」
――肩を貸してくれないか?
穏やかな眼差しと物言い。反するように存在する笑顔――……。
それは誰しもが持ち合わせているものではない。
隆也は迷わず、この青年に手を差しのべた。
あの悔しさと無力さは重い枷となっていまだに隆也の手と足を繋いでいる……。
「あのー」
「大丈夫、そんな顔するな」
――人間、そんなに簡単には死なないよ。
隆也は目を見開いた。
重なる記憶――。
(この人は――)
隆也は思わず、目を見張った。
かつて隆也自身が肌で感じた生者と死者の間の世界。
「悪いが……」
――肩を貸してくれないか?
穏やかな眼差しと物言い。反するように存在する笑顔――……。
それは誰しもが持ち合わせているものではない。
隆也は迷わず、この青年に手を差しのべた。
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