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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
03,15
それでも俺はまだ換生し続けるに違いない。神様の紛争事後処理とカコつけて。
本当は――
「もうあの世に逝ってもいいのにな」
自分はアイツらを見届けた。やるこたあやった。未練を残すような生き方なんてしてねえ。
アイツにだって付き合ってやるのはとりあえずこの宿体までだと宣言している。
その後は自由だ。いや、今だって自由なのだ。
いきなりヤメたと消えても誰も咎める奴はいない。それでも俺は今もこうして現世に居残って、これからも換生する道を選ぶだろう。
「……」
淡い店内。全てが幻のように煌めいて。
俺は瞳を閉じた。
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2005
03,14

«-偶然-6»

実はそれほど心安い人物ではないのかもしれない。
今は、??いい。こうしていられる今は。
けれど何十年か先には相手は「死ぬ」のだ。
俺達の実情を骨身に染みているアイツが……死んでまで生きたいなどと考えるはずはない。無論、俺だって望まない。

――マタ取リ残サレル。

その疎外感と虚無はやはり拭いきれない。

いつまで――
「……――生きるんだろうな……」
生きるのに疲れたとは言わない。
だけど、生きている理由が分からない。
根無し草な自分に嫌気が差した、とでも言えば言葉は正確に想いを代弁するだろうか……。
2005
03,13
気持が和らぐ。

そんな心地になったのは何時以来だろうか。いつもならけたたましく、そうでなければ取れと言わんばかりに踊り出す携帯は静かだ。電話に出れば、第一声は「どこにいるんですか!?」の大音声。
それが今日はない。が、それはここが圏外だからであって今頃は繋がらないと血相を変えてアイツは俺を捜しているだろう。
勿論、アイツとは、鳥越隆也のことだ。闇戦国終了後、どういう訳かそれなりにツルむようになった。旧知の仲ほどでもないが、打てば響く感があって遊ぶのに事欠かないのがいい。
「――……」

けれど――、
2005
03,12

«-偶然-4»

「カウンターでいい?」
てっきり机に向かうのかと思っていたらしい店員は少し驚いた顏をしたが、すぐさま踵を返して席へ案内する。店員はきびきびした所作ながらも穏やかな笑顏を絶やさない。さながら店の雰囲気そのもののようでこの店の質の高さが伺えた。
俺はエスコートされるがままにコートを脱ぎ、高めの椅子に腰掛ける。
「いかが致しましょうか」
そうだな、と思案するふりを軽くして、けれど、もう自分の中で注文は決まっていた。
「スコッチを――」
今の今まで三本の電波マークだった携帯のディスプレイが机に置くと同時に圏外へと表示を代えた。
2005
03,10

«-偶然-3»

何気無く入った店はどことなくレトロな雰囲気を醸しだしていた。
入ってすぐに視界に入ったのはカウンターとその背後にある種々の酒瓶とグラス。それから店内の奥へ視線をやると丁度良い具合いの人の込み合いに俺は携帯を取り出した。
「お、鳥越」
思わず俺の口許は綻んだに違いない。
なにせ相手は想像通りパニックを起こしている。
「――奢ってやっから来な」
場所も店名も伝えずに切るのは毎度のこと。
「お客様??」
通話が終わるのを見計らってウェイターが伺ってくる。その姿勢だけで店の良し悪しが見えるというものだ。

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