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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
05,14

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2005
03,28
「ありがとさん」
一気に飲み干した水は火照った身体の中を勢い良く流れ落ちていった。その冷たさが俺を現実に引き戻す。
「チェック頼むわ」
「かしこまりました」
ふわりと地面に着地して自然に出た成り行きの言葉は俄に店内の空気を揺らす。
やはり店は店にすぎない。別れ際、誰もが時間(とき)を止められないのを知っていて、それでも惜別に言葉を失って。
引き留められる何かがここにはない。
ここはアノ場所ではない。
「……」
「二千と二百三十円になります」
アノ??場所は……もう記憶の中にしかないのだ。
それでも――、
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2005
03,20
「――お客様?」
「!?」
はたと俺は顔あげた。
目の前――カウンター越しにバーテンダーが何故かいる。
踊った俺の目線は暫く泳ぎ続けたが、最後は行き場を失って……バーテンの元へと戻った。
気まずい空気を破るのは、さすが客商売
大丈夫ですか?という言葉とともに差し出されるのは??、
「……」
思わず苦笑いを漏らした。
相手は芯の通った隙のない笑み。
誰かさんを彷彿とさせられての苦笑だった。こんなもんだされたら??、
(――追加できねーじゃん)
俺はカウンター越しの笑みとともに届けられたお冷やを摘まみ持ち上げた。
2005
03,19
えてして、いつの間にか誰ともなく集って酒を酌み交わすようになった。静かに始められたそれは五人の安堵が重なって密やかに甘く――しんみりと――、
――……は、いかねえなあ。
けど、それでも寄り処となったあの宴で笑い合った。痩せ我慢だったかもしんねえけど、それでも――笑いあったんだ。俺達は。
桜の下、紅葉の下、雪の上、浜の上。??誰ともなく集まって。今も鮮明に思い出せる記憶の潮流。
「……」
俺は軽くグラスに口付けた。
「――……」
ここはあの記憶と重なる。全てを呑み込んで赦されて存在るが応なあの場所に
2005
03,17

«-偶然-9»

それを止めに入るのがあの人――で。
俺は大人げないと怒られたものだ。
思えば、あの人が俺以上の貧乏くじを引いたのだろう。
「……」
俺は閉じた瞼を持ち上げた。
からりと崩れる氷。
俺は改めて店内を見渡した。
「……」
別に何かがある訳でもない。あるのは客達の話し声と密かに流るるピアノの旋律。
誰もが美味い料理と酒を肴に話に興じている。皆穏やかな良い顔をしていて、
??ここには俺達を包んでいたアノ空気が、ある。
あの懐かしい空気。
殺伐とした現実の中でここだけが居場所だ、と思えたアノ――安らぐ空間。
2005
03,16

«-偶然-8»

柔らかな空気。
バカ主従が互いに気にしながらも目を合わさず??いや、もうあの頃アイツの視線は――……言うまでもねえな。
で、晴家がやっかんで、俺は我関せず酒を飲んでいた。暴れ絡む晴家から酒を死守するのが案外大変で――遠慮なんてしてられねえ。本気になることもしばしばだった。んで、取っ組み合いを止めに入るのは我等が大将。けど俺たちゃ示し合わせたようにいかにも後ろで控えてます、なヤツの過言だけは絶ッ対ーぇ聞く耳もたなかった。つーか寧ろ、それを逆手にとってヤツに矛先を向けて総攻撃だ。最後にゃ四人まとめて大喧嘩。

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