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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,01

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2005
12,29
「…………」
 さらりと言われ、思わずスルー仕掛けたが、
「別にあんたが他人の幸福(しあわせ)に貢献しなくってもいいってこと」
 今度こそ俺の心臓は高鳴った。見るのが恐い。きっと迷うことなく俺に向けている、その双眸を。
 人間は想像以上に――。
 いつの時代も気が付かされ、思い知らされ、すぐに忘れてしまうこの事実に。
「俺はこの木と同じか?」
 シニカルに笑むはずだったのにまったく笑えはしなかった。
「千秋ってプライド高いよねえ」
 呆れたように彼女は俺に告げた。
「自分で分かってて知らないふりするんだから」
「どういう意味だよ……?」
「そのまんまよ。そのまーんま!」
 と言った彼女は一歩前に出て、
「もっと素直に生きれば?」
 背伸びがてら向き直った。
「…………。俺はいつだって――」
「嘘ばっかり、それのどこが素直だっていうの。この意地っ張り!」
「――――なっ」
「そんな顔で言っても説得力ないし」
「…………」
 そうまで言われれば、俺だって黙らざるを得ない。そんな俺を彼女は見つめ続けている。
「笑って――」
 真実を。
「嘘をつくのは」
 飲み込むのは。
「つらくない?」
「――――……」
 ツラクナイ、ワケ、ガ、ナイ――……。
 でも、それを引っ括めて――……すべてを――すべてを承知で。俺は。
 そう思うのと同時に。
 心は破裂しそうなのに。
 ……――それでも。
「つかなけりゃならない……嘘も、ある」
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