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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
12,31
 し、死ぬと思うほど、俺は揺さ振られ。
 ……てんやわんやで大晦日、……で、ある。
 勿論、現在、栄明は高野山。ここに残るのは俺と南都だけ。
(……高野の高僧だなんて、聞いてねーぞ……!)
 だから、こうして除夜の鐘突きのため俺は準備している。
 ――読経は大丈夫。合格点だ。
 なーにが合格点だ。なーにがッ。
 ――あとは護摩さえ焚ければ……。
 俺は景虎や直江とは違うっつーの!!
 本当! 無理を押しつけやがる……と悪態をついてみても。
 結局俺はこうして――ここに。
「何? 南都」
 着物を整え、息を抜くとちょうど下から覗く目線とかち合った。
「いやー、似合わないなぁと思って……」
「………ッ」
 まじまじ眺めて言うな! 俺だって着たくて着てんじゃねえ!
 その人の悪い笑みがッ非ッ常ーに腹が立つ!
「あわわわ。待った! 待った! 脱がない。脱がない!」
「髪まで切ったんだぞ……!」
「うん。益々良い男になった!」
 笑いながら言われても、
「説得力ねーよ!」
「まあ、そう言わず。あんただけが頼りなんだから!」
「だったら、もっと丁重に扱え」
「なっあーに偉そうに! 居候のくせに!!」
 こんな会話は日常茶飯事だ。
「働かざるもの食うべからず!」
 さ、行くよと言って彼女は携帯ラジオを片手に俺を誘う。
「おまえこそ、数かぞえ間違えんなよ!」
「誰に言ってんのよ」
 あと少しで年が変わる。
「あんたこそ、心して百八つ突きなさいよ! 煩悩だらけなんなだから」
「どういう意味だよ……」
「そのまんまに決まってんじゃない」
 彼女はくるりと振り返った。
「ま、いい人生のリハビリには、もってこいじゃない?」
 ああ、的を射ているようでそうでないようで。
 俺は南都の頭を掴み、前を向かせた。
「バカ。大きなお世話だ」
 俺の口元には静かな笑みが分からない程度に。
 外に出れば、澄んだ空気に雲一つない空。
 俺はこうしてここに存在る。
 今はそれで――……十分、だ。
「南都。しっかり伝えろよ」
 新年になる瞬間を。
 新たな始まりに、
 今度は俺自身の幸福せを、

 ――考えよう。
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