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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
12,30
「あああ!」
 なんで俺がッと吠えれば、すかさず、すぱこーんと軽い打撃を後頭部に受けて俺は恨めしげに振り返った。
「つべこべ言わず、さっさと着替える!」
 背後から俺の頭をはっ叩いたのは、この寺の住職の一人娘――和田南都だ。
「新年まで一時間切ってんだから!」
「…………」
 と言いつつ、叩くのに使ったであろうカイロを俺の背へとべたべたと貼り、
「今日は寝れないからね! しっかり頼むわよ! 代理住職!」
 ドンと俺の背を押した。
 馬鹿力め……! と恨めしく振り返ようにも、今度は降ってきた袈裟によって視界を奪れて……。
 仕方なく! 俺は、渋々! 袈裟を手に取り、ひっ被った。
「………」
 あの日。クリスマス・イヴのあの夜――。
 家に帰りついてみれば……。
 玄関のシルエットに仁王立ちした人形(ひとがた)があった。
 玄関をガラガラと開けてみれば――案の定だ。
 ……青筋立てた南都の父、この寺の住職こと栄明が立っていた。
 いや、まあ、やましいことなど俺に何一つない。当然だ。
 南都とは買い物に出て夕食をとり、少し長引いたがクリスマス・イルミネーションを見てきただけなのだから。
 だからといって、朝帰りとまではいかなくとも、深夜零時を過ぎて帰れば――……。
 俺と南都は居間に促されて、栄明の前に二人並んで正座させられた。
 お前達分かってんだろうな、という視線に俺も南都も明後日の方向を向いている。言い訳するつもりはないが、反省するつもりもない俺たちに先に折れたのはやはり、栄明のほうであった。
「千秋くん、南都。よく聞きなさい」
「…………」
「――実は、……明日から高野に行くことになった」
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