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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
12,27
 一言で言えば、居心地が良かったのである。
 だから、居座った。
「…………」
 ここに、留まることを決めたのは、気紛れにすぎなかった。けれど、そうなることは案外必然だったのかもしれないと今は思っている。
 俺は瞳を細めた。
 行く道を飾るイルミネーションがちらちらと点灯しだして、人々の目線が泳ぐ。歓声を上げる人、指を差す人、駆け寄る子供――。
 俺が欲していたものは何なのだろうか。
 あの時から俺は考え続けている。あの日からずっと――……。そうずっと……。
 考えなかった時は唯一、今では日課と化したお経を上げている時ぐらいだ。まーこんな日が来るとは思いもよらなかったが。その時ばかりは考えている余裕はない。いくら仏と契っていようと、日常使っていなけりゃ忘れるものだ。だから、何百年ぶりの読経は悪戦苦闘もいいところなのである。
 けれど、それ以外の時は、そう、酒に興じていようと何をしていようと寝るとき、……夢でさえも頭からそのことはそう簡単に離れてはくれなかった。
 俺が欲していたものは何なのだろうか。俺は何を欲したのか。俺は彼に……何を、

 ――何を、望んだのか。

「――――……」
 俺が望むことなんて――。
 彼の、幸福(倖せ)には代えられない。
 けど、想いは――……!
 ――馬鹿ッ 千秋!
 前を行く少女。
 ――働かざるもの食うべからず!
 柱にもたれて座る俺の眼前で仁王立ちした少女。
 彼女がいなかったら――。
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