2008 |
04,09 |
«俺色6»
欠伸がゆっくりと出せるほど、のどかな日々が続いていた。
大晦日から始まり、元旦と寺院としての行事が終わって久しい。まだ、この寺の住職は高野山から戻らず、俺の代理住職は続行中だったりするが、まぁ平和に節分の用意を日がな1日するのが最近の日課だ。
「――ふぁぁ……ぁ」
節分の用意と言っても檀家を少しもって細々と経営を成り立たせている寺院ではたいしてやることはない。ただ、住職の娘である南都が口煩いから言われたことをやっているだけだ。本当にのんびりと暮らしているにすぎない。社会復帰へのリハビリ中の身体には最適と言えよう環境に眠気も催すというもの。
俺は大きく伸びをしてそろそろ南都が帰ってくる時間かな、など何気なく壁時計を見るのも日課になりかけている。
戦闘、戦闘の日々も肉体的にはつらいが、日がな一日独りでボーッとしているのも精神的にツラい。ただこの家にいれば南都というスパイスが自分の身体に降りかかってくるので、精神不衛生は免れている。
本当に捨てる神があれば拾う神があるものだ。
「よいしょっと……」
午後のお勤めもそこそこに俺は立ち上がった。夕飯の仕度でもするかな、と。
大晦日から始まり、元旦と寺院としての行事が終わって久しい。まだ、この寺の住職は高野山から戻らず、俺の代理住職は続行中だったりするが、まぁ平和に節分の用意を日がな1日するのが最近の日課だ。
「――ふぁぁ……ぁ」
節分の用意と言っても檀家を少しもって細々と経営を成り立たせている寺院ではたいしてやることはない。ただ、住職の娘である南都が口煩いから言われたことをやっているだけだ。本当にのんびりと暮らしているにすぎない。社会復帰へのリハビリ中の身体には最適と言えよう環境に眠気も催すというもの。
俺は大きく伸びをしてそろそろ南都が帰ってくる時間かな、など何気なく壁時計を見るのも日課になりかけている。
戦闘、戦闘の日々も肉体的にはつらいが、日がな一日独りでボーッとしているのも精神的にツラい。ただこの家にいれば南都というスパイスが自分の身体に降りかかってくるので、精神不衛生は免れている。
本当に捨てる神があれば拾う神があるものだ。
「よいしょっと……」
午後のお勤めもそこそこに俺は立ち上がった。夕飯の仕度でもするかな、と。
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