2008 |
04,03 |
«俺色続き3»
「それで――」
――千秋さんとはどうなのよ?
「…………」
またその話か、と南都はげんなりとクリームコロッケに向かった箸を休めた。
「何もないって、たまに喧嘩はするけど」
――仲良くやっている。 けど――の続きなんて言った日には千尋を喜ばせるだけなので、南都は口が避けても言わないが、
「ふーん?」
「……何よ?」
「何でもないよ」
何でもないような顔には到底見えない。
「いや、仲良くやってるんだな、と」
「…………」
「図星か」
そんな楽しそうな顔をしなくてもいいのに、と南都は思うが、近所では似合いの若夫婦と呼ばれたり、千秋がたまに大学へ南都を迎えに来ると南都は羨望の眼差しを浴びている。
けれど、至って当事者の本人たちは気にしていない。
「――否定は……しないわよ」
「まーまーそんな表情せずに」
誰も責めないから~、
「千尋」
「あはは、それでね」
「……何?」
「T大学」
「佐々木さんの大学?」
南都は駿巡したが――、
「それがどうしたの?」
千尋は一口水を飲んだ。
「んー、なんか大変なことになってるみたいよ!」
南都は思った。この先の話を聞くべきかどうか――。
何故迷ったかと言えば――どうせろくでもないことだろうと南都の第六感が訴えるからだ。
――千秋さんとはどうなのよ?
「…………」
またその話か、と南都はげんなりとクリームコロッケに向かった箸を休めた。
「何もないって、たまに喧嘩はするけど」
――仲良くやっている。 けど――の続きなんて言った日には千尋を喜ばせるだけなので、南都は口が避けても言わないが、
「ふーん?」
「……何よ?」
「何でもないよ」
何でもないような顔には到底見えない。
「いや、仲良くやってるんだな、と」
「…………」
「図星か」
そんな楽しそうな顔をしなくてもいいのに、と南都は思うが、近所では似合いの若夫婦と呼ばれたり、千秋がたまに大学へ南都を迎えに来ると南都は羨望の眼差しを浴びている。
けれど、至って当事者の本人たちは気にしていない。
「――否定は……しないわよ」
「まーまーそんな表情せずに」
誰も責めないから~、
「千尋」
「あはは、それでね」
「……何?」
「T大学」
「佐々木さんの大学?」
南都は駿巡したが――、
「それがどうしたの?」
千尋は一口水を飲んだ。
「んー、なんか大変なことになってるみたいよ!」
南都は思った。この先の話を聞くべきかどうか――。
何故迷ったかと言えば――どうせろくでもないことだろうと南都の第六感が訴えるからだ。
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