2005 |
03,12 |
«-偶然-4»
「カウンターでいい?」
てっきり机に向かうのかと思っていたらしい店員は少し驚いた顏をしたが、すぐさま踵を返して席へ案内する。店員はきびきびした所作ながらも穏やかな笑顏を絶やさない。さながら店の雰囲気そのもののようでこの店の質の高さが伺えた。
俺はエスコートされるがままにコートを脱ぎ、高めの椅子に腰掛ける。
「いかが致しましょうか」
そうだな、と思案するふりを軽くして、けれど、もう自分の中で注文は決まっていた。
「スコッチを――」
今の今まで三本の電波マークだった携帯のディスプレイが机に置くと同時に圏外へと表示を代えた。
てっきり机に向かうのかと思っていたらしい店員は少し驚いた顏をしたが、すぐさま踵を返して席へ案内する。店員はきびきびした所作ながらも穏やかな笑顏を絶やさない。さながら店の雰囲気そのもののようでこの店の質の高さが伺えた。
俺はエスコートされるがままにコートを脱ぎ、高めの椅子に腰掛ける。
「いかが致しましょうか」
そうだな、と思案するふりを軽くして、けれど、もう自分の中で注文は決まっていた。
「スコッチを――」
今の今まで三本の電波マークだった携帯のディスプレイが机に置くと同時に圏外へと表示を代えた。
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