2005 |
03,20 |
«-偶然-11 »
「――お客様?」
「!?」
はたと俺は顔あげた。
目の前――カウンター越しにバーテンダーが何故かいる。
踊った俺の目線は暫く泳ぎ続けたが、最後は行き場を失って……バーテンの元へと戻った。
気まずい空気を破るのは、さすが客商売
大丈夫ですか?という言葉とともに差し出されるのは??、
「……」
思わず苦笑いを漏らした。
相手は芯の通った隙のない笑み。
誰かさんを彷彿とさせられての苦笑だった。こんなもんだされたら??、
(――追加できねーじゃん)
俺はカウンター越しの笑みとともに届けられたお冷やを摘まみ持ち上げた。
「!?」
はたと俺は顔あげた。
目の前――カウンター越しにバーテンダーが何故かいる。
踊った俺の目線は暫く泳ぎ続けたが、最後は行き場を失って……バーテンの元へと戻った。
気まずい空気を破るのは、さすが客商売
大丈夫ですか?という言葉とともに差し出されるのは??、
「……」
思わず苦笑いを漏らした。
相手は芯の通った隙のない笑み。
誰かさんを彷彿とさせられての苦笑だった。こんなもんだされたら??、
(――追加できねーじゃん)
俺はカウンター越しの笑みとともに届けられたお冷やを摘まみ持ち上げた。
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