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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
09,24

«»

「迎え討ってやろうじゃなねえの」
俺は余裕の笑みを口許から剥いで、よりいっそう《力》を溜める。
それは四百年間自然に行ってきた動作の一つだ。
もう体内の排泄物を外に吐き出すのと然程変わりなくなったその行為は『あの』戦闘の間に進化した。
漲る力の中に宇宙を感じて身を任す。
念じれば産み出る《力》自体が調伏力となり、それは今まで以上の威力があり強力だ。
自ずと高揚感に満たされて、心は湖面のごとく静まりかえっていく。
「俺に何の用だ?」
だが、すぐさま《力》は発動させない。
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2005
09,23

«»

(――ワラッちまう)
最も単純で、抗いつづけてきた根底。それを沈めるために、深く肺に空気を溜め込みゆっくりと吐き出した。
――でなければ、生きてなどいけない。
そうして――依存することなく生きてきた!
「……」
立ち昇る己のオーラが闇を照らす。
風を従えて立ち昇りながら揺らめく炎気は真白い。
決して清浄とはほど遠い空気がそれだけで震える。
全てを浄化してしまいそうな凄烈な身の内の《力》は高まり、解放を待つのみ。
――ああ、何度この高揚感を味わってきたか。
ゆっくりと視線を上げる。
ざっと並んだ敵共。
2005
09,22

«»

ネオン街から離れても人々の欲望に汚染された気は消えない。残り香程度には漂って俺の鼻を擽る。
俺は行き止まりを示すブロックを目の当たりにして、くるりと振り返った。
目を細めて射抜く先は??広がる汚染。
幻ではなく――ただ、現実を見つめる。
望むものなど何一つ、ない。
今はもう……縛る存在など、この世には??、
――いない。
ゆっくりと目を閉じた。衝動にかられる。自分は決して縛られたかった訳ではない。寧ろその逆だ。そのはずなのに――。
「……」

――結局、人間は一人では生きて行けない存在なのだ。
2005
09,21

«»

しかし、いつぶりだろうか。
追われることなど最近滅多になくなっていた。
織田に味方して赤鯨衆に追われた以来だろうか。最終決戦では自ら渦中に飛込んだし、その前は四国でのんびり過ごしていた。
そう考えると我ながら今の状況は――……。
自然と苦笑が口端から漏れ忍ぶ。
下手したら、四百数十年で、

――最も働いているかもしれない。

使命なんてとうに潰えたのに、いや俺はそれ以前に『使命』なんてものには縛られていなかった。
俺を縛ったのは――、闇闘を見据えて目を細めた。
(まったく、なにやってんだか――)
2005
09,20

«»

(――まったくやんなっちまう)

――……呆れるしか本当にない。
けれど、そんなことも言っていられない。
走る自分に付いてくる数はなかなかなものだ。この分では交差点で別れた血気溢れる相方にも同じくらい、いやそれ以上の刺客が向かったはず。
きっと今頃は大仰に片鎌槍を振り回しているに違いない。さながらやんちゃな猫化の動物だろうことが微笑ましい。そんな相方の姿が目に浮かぶ。
(……まったく命知らずなヤツラだ)
刺客に御愁傷様と手を合わせるのとは裏腹に、口許を不敵に歪めたまま俺は突き当たりを曲がった。

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