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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
09,29

«11»

俺はゆっくりと声の主へと振り返り、
「これからは喧嘩吹っかける時は――」
「!」
ああ、オマエのその驚愕の表情で分かる。
「??相手を選ぶんだな」
きっと俺の面は残忍な――、

――夜叉の面(めん)なのだろう。

夜闇に純白の閃光。
ただ、それだけのこと。
後には何も残らない。
残るのは、現実だけ――。

「――……」
俺は胸ポケットから煙草を取りだして加えた。仰ぎ見れば、曇天の空で月明かりもない。
「――さてと」
――迎えに行きます、か。
気を失って倒れたチンピラ共はそのままに俺はその現場を後にした。
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2005
09,28

«10»

声を大にして――、
奴が――叫ぶ……。
(違わない!)
違わないッ!
俺はそうして生きてきた!

――千秋ッ!

うるさいッ!俺を代弁するな!
俺とおまえは――、

――違うから……

所詮、自分たちなど生身の人間と関わっていなければ、存在さえしていられないことぐらい――……。
「――理由はそれだけか?」
「ッ!」

――いやと言うほど味わわせられてきた……。

「それだけなら――」
――俺も暇じゃないんでねえ。
俺はごく自然に腕を下ろす。??と、霊体の何体が跡形もなく消え失せた。
貴様ッと低い唸り声。
2005
09,27

«»

怨霊の敵意も人間の敵意も両方相手にしてきた。
「今更な話だな」
「!」
ひたと俺は相手を見た。動揺なんてこちらにはさらさらありはしない。
「生きるためにおまえらみたいな馬鹿消してんだろうが」
消して何が悪い。
今更お綺麗なことを言うつもりはねえ。
そう。自分を生きるため――正当化するため、俺はヤツラを消してきた。まるで呼吸するのと同じように。――ごく自然とやってきた。「貴様ッ!!」
「ふん」
それが生き人を助けることに繋がっただけのことだ。

――違う!

「……ッ」
突然、俺の中の誰かが叫ぶ。
2005
09,26

«»

きっと今にも逃げだしたいに違いない。
それでもその場に必死で留まるのだから、覚悟はあるのだろう。
俺が一歩前に出ると奴らはビクリと反応して睨み上げてくる。
俺は冷ややかに侮蔑を込めた視線を投げてやる。
「――のくせにッ」
とうとう耐えられなくなったのか、チンピラ共はジリッと一歩下がり吠え出した。
「――換生者のくせにッ」
存在自体が脅威とはこのことかもしれない、と冷静に思う。
ああ――言われ慣れた台詞。
チンピラの身体は憎悪でわなないている。
「――換生者のくせにッ!」
ああ――見慣れた断末魔の表情。
2005
09,25

«»

「俺たちが誰だか分かってやってんだろうな?」
ざっと俺の前に現れたチンピラ共――憑依霊たちが続々と終結する。ざっと見たところその中に換生者はいないようだ。
随分、ナメられたものだ。
「数で押せば勝てるってもんじゃないことぐらいわかってんだろうな」
換生者と憑依者では力の差は歴然としている。それは子供と大人、いやそれ以上だ。調伏力を抜きにしてもそれは変わりないだろう。
少しでも力のある霊ならその事実を悟ることは容易だ。
その証拠に憑依者たちの間で緊張がにじみ、冷や汗が伝っている。

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