2005 |
09,20 |
«2»
(――まったくやんなっちまう)
――……呆れるしか本当にない。
けれど、そんなことも言っていられない。
走る自分に付いてくる数はなかなかなものだ。この分では交差点で別れた血気溢れる相方にも同じくらい、いやそれ以上の刺客が向かったはず。
きっと今頃は大仰に片鎌槍を振り回しているに違いない。さながらやんちゃな猫化の動物だろうことが微笑ましい。そんな相方の姿が目に浮かぶ。
(……まったく命知らずなヤツラだ)
刺客に御愁傷様と手を合わせるのとは裏腹に、口許を不敵に歪めたまま俺は突き当たりを曲がった。
――……呆れるしか本当にない。
けれど、そんなことも言っていられない。
走る自分に付いてくる数はなかなかなものだ。この分では交差点で別れた血気溢れる相方にも同じくらい、いやそれ以上の刺客が向かったはず。
きっと今頃は大仰に片鎌槍を振り回しているに違いない。さながらやんちゃな猫化の動物だろうことが微笑ましい。そんな相方の姿が目に浮かぶ。
(……まったく命知らずなヤツラだ)
刺客に御愁傷様と手を合わせるのとは裏腹に、口許を不敵に歪めたまま俺は突き当たりを曲がった。
PR
Post your Comment
カレンダー
ブログ内検索
カテゴリー
アーカイブ
フリーエリア
最新CM
最新TB
最古記事
(09/03)
(09/04)
(09/04)
(09/05)
(09/05)
アクセス解析