2004 |
11,16 |
«ちーの覚悟 »
「で、何を捧げればいい?」
千秋は無造作に己の羽を一本抜いた。
玉座に座るのは魔王。笑みを掃いたその表情は、
「信じちゃいないんだろ」
悪魔な手に髪を鷲掴まれる。
「安田」
「何を捧げればいい?それとも」
仰のかされて間近に写る顔は思った以上に残忍ではない。
「……魔王の種でも埋めるか?」
不意に相手は動いた。
「――ッ」
鋭い痛みが首筋に走る。思わず相手を引き剥がそうとしたが、逆に抑えこまれて思う存分口腔をむさぼられた。そして、
「どうだ安田。従う気になったか」
「…あんたは本当に我が儘だよ」
千秋は無造作に己の羽を一本抜いた。
玉座に座るのは魔王。笑みを掃いたその表情は、
「信じちゃいないんだろ」
悪魔な手に髪を鷲掴まれる。
「安田」
「何を捧げればいい?それとも」
仰のかされて間近に写る顔は思った以上に残忍ではない。
「……魔王の種でも埋めるか?」
不意に相手は動いた。
「――ッ」
鋭い痛みが首筋に走る。思わず相手を引き剥がそうとしたが、逆に抑えこまれて思う存分口腔をむさぼられた。そして、
「どうだ安田。従う気になったか」
「…あんたは本当に我が儘だよ」
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