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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2008
03,29
 二月の初旬が正月と呼ばれていた時期があった。
 それは日本と呼ばれる国が最も寒い季節であり、一年で最も生命が感じられない季節である。現代ではその節句を節分と呼ぶが、春の訪れを祝い、一年の幸せを願うことは今も昔も変わらないのだろう。


「な、ちよっと待てよ!」
 こらッ! と耳から離した携帯電話へ鳥越隆也はがなった。だが、後の祭だ。機械音を残して既に通話は切れている。
 ……一体、
「何なんだよ……」
 通話の相手は根津耕一こと加藤清正だった。
 加藤清正とはあの歴史上有名な『加藤清正』である。信じられない話だが、実際に存在しているのだから仕方がない。
 隆也と清正の付き合いは、今は夢のような出来事にも思われる闇戦国からだ。そろそろ短い付き合いではなくなってきた。
 隆也はがむしゃらに頭を掻いた。
「…………ッ」
 寝起きの頭で考えたって埒が明かない。
「アー! 俺にどうしろッてんだよ!?」
 隆也は立ち上がり叫んだ。
「まだ期末試験終わってねーんだよ!!」
 昔、誰かが――同じ名前の人物が同じような悲鳴を上げていたことなんて隆也は知る由もない。
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2007
11,24

«500円玉»


 くるくるっと回って降ってきた硬貨をオレは見事片手でキャッチした。

 鈍い光を発したその大きめの硬貨はどれだけの人を経由して、回り回ってここまで辿り着いたのだろうか。

 まー、そんなセンチメンタルなことなどどーでもいいのだ。

 この手のひらの中にあるこれがオレのエネルギー源に化けることが大切なのだ。

(肉まん二個……いや、最大四個は買える……)

 その五百円玉を握りしめてオレはコンビニの入り口の前に意気揚々とやってきていた。

 食べたいものが食べられる喜び――……。

「肉まんください」
「おいくつですか?」

「四ー……」

 ………つ。

 と、言おうとしてオレは固まった。

 肉まんがいっぱい入ったガラスケースの脇に……。

「肉まん二個とピザまん一個と――」

 ――これください。

 店員はにっこり笑ってガラスケースの中の肉まん類を取り出しにかかった。

 オレはと言うと、なんだか微妙に落ち着きを失って、自分で会計に持ち込んだ代物をしげしげと見つめた。

 アイツはこれを喜んでくれるだろうか。

 これを買って戻ってくるなんてアイツは予想しているだろうか。

 あの憎たらしい口はどのように動くか興味深かった。

 呆れた顔でコインを投げてよこしたアイツ。

 どう考えたってアイツはオレをガキだと考えている……!! 

 そんなアイツの鼻をこれ一つで何故か証せるような気がしてオレはにんまりと知らず笑みを作っていた。

2007
11,18

 空を見上げた。
 知ってはいるが、空は何処までも青い。
 乳白色の、夏とは違う青さに俺は、瞳を細めた。

 ――冬が、近い。

 いや、もう既に遠い昔なら冬と言われていただろう、十一月だ。

「おい、千秋」
「…………」

 なんだよ、と俺は不機嫌な顔のまま、奴へと振り向いた。
 想像通りの間抜けな面をさらしているコイツに腹が立たない訳がない。

「千秋」

 呼ばれるだけで腹が立つ。
 けど、これぐらいで腹なんて立っていたら、こんな奴と長い付き合いなんてできやしない。

「……なんだよ」

 奴は自分の腕をさすって、俺から視線をはずしやがった。
(……自分から呼んだ癖して)
 なのに、ちらっと上目遣いでこちらをみた奴は俺の気もしらないで、こんなことを言う。

「――寒くないか……?」

 寒いに決まってんだろう。冬なんだから……バカ虎。

 そう、いつもなら例年、この背中には大きなケダモノの背が覆い被さっているから、寒くはないのだろう。
 だけど、そのケダモノはここにはいない。

 俺とコイツの関係は――。

 答えの出ている問いが思考を駆け巡る時、どうしても無意識に縦皺が寄ってしまう俺だったりする。

「なぁ、千秋」

 口を尖らして、俺の名前を呼ぶ大将は本当にガキだ。
 また、ちらりと奴はこちらを窺った。

 このままだと埒があかないのは知っている。

 だけど、天の邪鬼な俺はそう簡単に奴の意図に乗りたくはないのだ。

「千秋、なぁ千秋! 千秋ったらッ」

 奴は業を煮やして、ぶっきらぼうに俺の名を連呼しだした。
 本当に……今生のコイツは子供だ……。
 けど、こうすれば俺が折れるって知っているのだから質が悪い。

「あー!! うるせぇ!! なんだよ!? 冬は寒いのは当たり前だろがッ!!」

「冬と言ったら肉まんだろ!?」

 ん?

 今、コイツ何を言った。

 そうだった。今生のコイツは確かに今までのコイツではあっても、思いも寄らない現代ナイズをされているのを忘れていた。そして、案外もなにもコイツは普通時において、それほどケダモノを必要としていることもないことも……独りストイックになりかけていた俺は忘れていた。

「てめぇ……」
「悪ぃ、金がねぇ」

 ……あぁ、そうかい。

 そんな真っ向から言われちまうと、今回のコイツの家庭環境に情が湧いちまうじゃねぇか。

 ち、しかたねぇか。

「ほらよ」

 この借りはでけぇぞ、と言って俺は親指で一枚の硬貨を飛ばした。

「悪ぃ、今度返す!!」

 今の今まで俺を睨みつけていた奴は五百円玉をキャッチすると、本当に無邪気に嬉しそうに笑った。そうして俺の五百円玉を強く握りしめた大将はコンビニにへとダッシュで駆けていった。

2007
11,04

渦に巻き込まれるとなにも見えなくなるって……、

最近実感してます。

現実に恋をする。

こんな難しいことはないと思う。

理屈じゃない。直感で。

はらはら舞い踊る枯れ葉のように、

心乱れて相手の気持ちを探ってしまう。

嫌われたくなくて、周りに気づかれたくなくて、ただその声が聞きたいだけなのに。

好きとその口から言葉が漏れてくれれば、なんて考えてしまう。



うぉぉぉおお!!!こんな乙女チック考え起こしている場合じゃねー!!
俺っちと同じ歳かそれ以上もふがいないが、所詮二十歳前後なんて場数踏んでなきゃ感情のコントロールもできないガキか!?と
最近、憤慨している管理人でした。

どこにオチがあるんだか(汗)

2007
08,24
「おい、しっかりしろ?」
 こいつ大丈夫か? と眉を顰めて千秋は隣の色部に視線をやった。
「なんか死んでるっぽいぜ」
「……生きてはいるがな」
 使い物になる状況ではないな、と色部もまた首を横に振りながら、溜息を吐いた。
「まー、なれない環境にぐったりってとこか」
 つんとたつみを小突いても、ぼよよーんと起きあがってくるまでだ。
「千秋、止めなさい」
「けどよ」
「やめなさい」
「……」
「来年の直高で頑張ってるんだから」
「直高じゃーしゃーねーか」
 と千秋と色部は疲れと同情で苦笑を互いに洩らした。

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