2009 |
02,11 |
«俺色15»
走って走って――、
(う、)
あるはずの床が、
「わぁぁァアアっ!」
――なくて、
「危ない!」
隆也の身体は前のめりに傾いだ。
傾いで隆也は浮遊感と重力を同時に感じたが、
ドサササァァー……。
その後当然感じるであろう痛みは感じなかった。
「痛っー……」
呻き声を上げたのは隆也ではない。
隆也は混乱していた。何が起きたのか理解できない。できないが――、
「……怪我はないかい?」
「!」
決して柔らかいとは言えないが固いわけでもない背に感じる。腰に感じる締め付け感。
横たわる隆也が下敷きにしているのは――、
「スミマセン!」
――……人間だ。
(う、)
あるはずの床が、
「わぁぁァアアっ!」
――なくて、
「危ない!」
隆也の身体は前のめりに傾いだ。
傾いで隆也は浮遊感と重力を同時に感じたが、
ドサササァァー……。
その後当然感じるであろう痛みは感じなかった。
「痛っー……」
呻き声を上げたのは隆也ではない。
隆也は混乱していた。何が起きたのか理解できない。できないが――、
「……怪我はないかい?」
「!」
決して柔らかいとは言えないが固いわけでもない背に感じる。腰に感じる締め付け感。
横たわる隆也が下敷きにしているのは――、
「スミマセン!」
――……人間だ。
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