2006 |
02,05 |
«一時中断»
「たーつーみーィ!書け!書くんだァ!おまえが書かないと俺が高耶さんを追えないじゃないか!」
く、苦し……。
「さあ、書くんだァッ!」
「そのへんにしておけよ(溜息)」
「そうだぞ。直江」
「離せ!千秋!色部さん!」
「言われて離せるわけねーだろ。たくッ」
「晴家、持ってきたか」
「もちろんよv私に任せて」
「晴家ッ……!」
「あんただけが書いてもらえないわけじゃないんだからねッ!たまにはおとなしくしなさい!」
「フガ……!」
「いつまで保つかね」
「いつまで保つかしらね」
「最低でも五月までは保ってもらわねばならんのだが」
「保つかね……」
「微妙なところね」
巣巻きにされた直江を見下げて三人は同時に嘆息した。
「ま、付き合ってやっからたつみ早く終わらせんだぜ」
が、がんばる……。
はーい、ということで。色部さんで詰まってたら、勉強とあるモノに参加するブツの制作に取り掛かねば間に合わなくなりました!ので、またも「天使」シリーズは休止です(>_<)
あしからず。
く、苦し……。
「さあ、書くんだァッ!」
「そのへんにしておけよ(溜息)」
「そうだぞ。直江」
「離せ!千秋!色部さん!」
「言われて離せるわけねーだろ。たくッ」
「晴家、持ってきたか」
「もちろんよv私に任せて」
「晴家ッ……!」
「あんただけが書いてもらえないわけじゃないんだからねッ!たまにはおとなしくしなさい!」
「フガ……!」
「いつまで保つかね」
「いつまで保つかしらね」
「最低でも五月までは保ってもらわねばならんのだが」
「保つかね……」
「微妙なところね」
巣巻きにされた直江を見下げて三人は同時に嘆息した。
「ま、付き合ってやっからたつみ早く終わらせんだぜ」
が、がんばる……。
はーい、ということで。色部さんで詰まってたら、勉強とあるモノに参加するブツの制作に取り掛かねば間に合わなくなりました!ので、またも「天使」シリーズは休止です(>_<)
あしからず。
PR
2006 |
02,05 |
«色の仕事»
「報告します。現在、下界での魔族の勢力図は――」
そう言って手元の紙に目を落とす部下は会議の前に事前に配布されていた報告書以上の内容を詳しく告げはじめた。
しかし、報告内容など聞かずとも……。
色部は本来、景虎が座るべき席に座り、会議に参加する面々を眺めみた。
皆、一様に複雑な表情をしている。いつものような快活雰囲気は皆無だ。
それも仕方のないことだろう。
景虎が指揮をとり約四百年、三十年前の大戦で彼を失い、数年前やっと彼が発見つかったというのに……。
事態の深刻さは三十年前の比では、ない。
色部は静かに瞼を降ろした。
そう言って手元の紙に目を落とす部下は会議の前に事前に配布されていた報告書以上の内容を詳しく告げはじめた。
しかし、報告内容など聞かずとも……。
色部は本来、景虎が座るべき席に座り、会議に参加する面々を眺めみた。
皆、一様に複雑な表情をしている。いつものような快活雰囲気は皆無だ。
それも仕方のないことだろう。
景虎が指揮をとり約四百年、三十年前の大戦で彼を失い、数年前やっと彼が発見つかったというのに……。
事態の深刻さは三十年前の比では、ない。
色部は静かに瞼を降ろした。
2006 |
01,12 |
«高の条件反射 »
「誰か助けて!」
悲痛な叫びが耳に飛び込んできて高耶は立ち止まった。
振り返る。見渡す。
が、
「…………」
気のせいだったのだろうか――。
周囲の人たちに何ら変化は、ない。
各々が他人を気を配るふうもなく、無関心に行き交う人々の光景が広がる。
都会の雑踏、どうやら立ち止まったのは高耶だけだったようだ。
(気のせいなら、――それで……いい)
肩の力を抜き、歩きだそうとして高耶は見た。行き交う人々の間を縫って出来た視界の先。ビルとビルの間の世界の影の闇のような空間で。
――くず折れいく少女を。高耶は――、見た。
悲痛な叫びが耳に飛び込んできて高耶は立ち止まった。
振り返る。見渡す。
が、
「…………」
気のせいだったのだろうか――。
周囲の人たちに何ら変化は、ない。
各々が他人を気を配るふうもなく、無関心に行き交う人々の光景が広がる。
都会の雑踏、どうやら立ち止まったのは高耶だけだったようだ。
(気のせいなら、――それで……いい)
肩の力を抜き、歩きだそうとして高耶は見た。行き交う人々の間を縫って出来た視界の先。ビルとビルの間の世界の影の闇のような空間で。
――くず折れいく少女を。高耶は――、見た。
2006 |
01,08 |
«ちーの始動»
ゆっくりと力を込めてみれば――。
千秋は口端を吊り上げた。
「案外普通じゃねーか」
「あなた用に特別に用意したものですからね」
千秋はその明るい栗茶色の髪の青年の台詞を鼻で笑った。
よく言う。
「ふん。こんな代物……現代じゃ手に入んないさ」
途端、千秋より青年の顔は無垢ならではの、残忍な笑みを浮かべて、
「何か不満でも?」
「んなの、あるわけねーだろ? 魔王様の趣味にケチなんてつけっかよ?」
千秋はにっと笑い、肩を竦めてみせ、無造作にシガレットをくわえた。が、
「敢えて言うなら――」
不敵なまでの彼らしさで、
「この泣き黒子かねえ」
と、千秋は隣の青年の肩に馴々しく手を置き、宣った。
千秋は口端を吊り上げた。
「案外普通じゃねーか」
「あなた用に特別に用意したものですからね」
千秋はその明るい栗茶色の髪の青年の台詞を鼻で笑った。
よく言う。
「ふん。こんな代物……現代じゃ手に入んないさ」
途端、千秋より青年の顔は無垢ならではの、残忍な笑みを浮かべて、
「何か不満でも?」
「んなの、あるわけねーだろ? 魔王様の趣味にケチなんてつけっかよ?」
千秋はにっと笑い、肩を竦めてみせ、無造作にシガレットをくわえた。が、
「敢えて言うなら――」
不敵なまでの彼らしさで、
「この泣き黒子かねえ」
と、千秋は隣の青年の肩に馴々しく手を置き、宣った。
2005 |
01,24 |
「なんだかんだと――」
「たつみったら私のところまで回したわねえ」
「本当だぜ。俺はてっきり俺のところまで回らないと……」
本当よねえ、と苦笑する綾子はどんとジョッキを置いた。
だよなあ、と千秋もお猪口を置く。
「これからどうする気なんだろうねえ」
「ネタが浮かばないという話もあるわよ」
「当分、書かないってことか♪」
「あら!やけにうれしそうじゃない?」
「そりゃーなー」
遠くをみる千秋。
「ま、あんたも頑張んなさいな」
ぽんと叩かれ、
「あ、ジョッキ大追加ね!」
「――……綾子。飲みすぎだ」
「たつみったら私のところまで回したわねえ」
「本当だぜ。俺はてっきり俺のところまで回らないと……」
本当よねえ、と苦笑する綾子はどんとジョッキを置いた。
だよなあ、と千秋もお猪口を置く。
「これからどうする気なんだろうねえ」
「ネタが浮かばないという話もあるわよ」
「当分、書かないってことか♪」
「あら!やけにうれしそうじゃない?」
「そりゃーなー」
遠くをみる千秋。
「ま、あんたも頑張んなさいな」
ぽんと叩かれ、
「あ、ジョッキ大追加ね!」
「――……綾子。飲みすぎだ」
カレンダー
ブログ内検索
カテゴリー
アーカイブ
フリーエリア
最新CM
最新TB
最古記事
(09/03)
(09/04)
(09/04)
(09/05)
(09/05)
アクセス解析