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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
03,12

«-偶然-4»

「カウンターでいい?」
てっきり机に向かうのかと思っていたらしい店員は少し驚いた顏をしたが、すぐさま踵を返して席へ案内する。店員はきびきびした所作ながらも穏やかな笑顏を絶やさない。さながら店の雰囲気そのもののようでこの店の質の高さが伺えた。
俺はエスコートされるがままにコートを脱ぎ、高めの椅子に腰掛ける。
「いかが致しましょうか」
そうだな、と思案するふりを軽くして、けれど、もう自分の中で注文は決まっていた。
「スコッチを――」
今の今まで三本の電波マークだった携帯のディスプレイが机に置くと同時に圏外へと表示を代えた。
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2005
03,10

«-偶然-3»

何気無く入った店はどことなくレトロな雰囲気を醸しだしていた。
入ってすぐに視界に入ったのはカウンターとその背後にある種々の酒瓶とグラス。それから店内の奥へ視線をやると丁度良い具合いの人の込み合いに俺は携帯を取り出した。
「お、鳥越」
思わず俺の口許は綻んだに違いない。
なにせ相手は想像通りパニックを起こしている。
「――奢ってやっから来な」
場所も店名も伝えずに切るのは毎度のこと。
「お客様??」
通話が終わるのを見計らってウェイターが伺ってくる。その姿勢だけで店の良し悪しが見えるというものだ。
2005
03,09

«-偶然-2»

けれど、一つだけはっきりしてることがある。

俺はまだ――

――……満足しちゃいねえ。

きっとそれが俺のこの世に残る理由だ。
2005
03,09
-偶然-

俺は探そうともしなかった。
探すだけ虚しさを覚えると弱い俺の本能は麻痺して訴えてさえもこなかった。
五人が五人、各々の人生を歩んで――残っているのはあのバカと俺だけだと決めつけていた。
今更、捜そうなんて微塵も考えてなかったのはこの世に残っていることほど哀れなことはないからで、あの人がこの世に残る理由もないと思ってたからだ。
きっと天に還ったのだと決めつけて、気の向くままに相変わらず俺はこの世に残っている。
本当に今更、何を未練がましくこの世にすがりついているか、など考えるだけ無駄だ。
2005
02,27

«督促状»

「まったく…あなたのところに寄越すものはこんなものばかりだ(怒)」
「でもこういうのを寄越すからおまえにも会えるんだぜ」
「た、高耶さんッ!!」
べしッ
「あー抱きつこうとすんじゃねえ!暑苦しいんだよッ」
「高耶さん…」
督促状を開く高耶だったが…
「?どうかしましたか」
「直江…」
紙を受け取る直江。嘆息とともに高耶は――
「おまえが読め」
「……」
『綾子さんの血液型を教えて!誰でもいいんで!あと、直高のネタでもいいんでなんかくださいッ』
「ほんとアイツバカだな。ケチョンしか書けない癖に」
「高耶さん(泣)」

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