2005 |
01,14 |
«綾の秘め事 »
本当は分かってた。
こういう事になるなんて。
だってそうでしょ?景虎――ううん……、
――高耶。
私は知ってたのよ。
知ってて黙ってた。あんたの想いが、畏敬よりも思慕よりも何に支配されてたかなんて??、
――分かりきってた。それでもねえ。言えなかった…。
「あははは…あたしも焼きが回ったわよ」
このままだったら破滅しか待ってないから――、
「――……やめときなさいなんて」
言えないわよ。
だってあんたのその想いは…正直な想いでしょ?
――たとえあんたの深紅の瞳が何を意味してるか知っていても
こういう事になるなんて。
だってそうでしょ?景虎――ううん……、
――高耶。
私は知ってたのよ。
知ってて黙ってた。あんたの想いが、畏敬よりも思慕よりも何に支配されてたかなんて??、
――分かりきってた。それでもねえ。言えなかった…。
「あははは…あたしも焼きが回ったわよ」
このままだったら破滅しか待ってないから――、
「――……やめときなさいなんて」
言えないわよ。
だってあんたのその想いは…正直な想いでしょ?
――たとえあんたの深紅の瞳が何を意味してるか知っていても
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2005 |
01,01 |
「とうとうたつみの奴やっちまったよ……」
「よりによって、高坂始まりとはな……」
千秋の言葉を引き継いぐ直江。
「大変な年になりそうだな」
「まったくだ。頼むから俺に迷惑かけないでくれよ。直江」
「なんで俺がッ!」
「けっ、おまえがしっかりといじめられてりゃ、こっちまで被害こないんだよ!」
分かり切ったことをとばかりに吐き捨てる千秋。
「そうんなに睨み合っているんじゃない。二人とも」
「そうだぞ。直江、千秋」
「まったくあんたたちは……二人でいじめられていなさいな」
ふうと溜息を吐きながら色部さんと高耶さんとキッと睨む綾子ねーさん。
直江と千秋は一旦、睨み合うとぷいっと目をそらして、それぞれで溜息を吐いた。
「どうせ、俺たちゃいじめられ役だよ」
「最近、たつみは自覚を持ちだしたが、案外サドッ気があるからな」
そのたつみからの伝言だ、と宣ったのは高耶さん。
『一ーつ、公務員試験合格』
「そう思うんなら、さっさとネット断ちきるべきだな』
『二ーつ、書き上げ途中の直高を処理』
「け、それでとっつぁんのとこ居座ったら切れるぞ」
「長秀……!」
「……」
『三ーつ、昇る新月を書き上げる』
「本当にこれできるのか? たつみの奴?」
「しらん」
「ちび千秋シリーズもあるのにねー」
「どうせ、自分の首しめてんだぜ。ま、いいけど」
「あまり、いじめるたつみが拗ねるぞ。千秋」
「わーってるよ」
「と、言うわけで、今年もよろしくな。みんな」
「なにも貴方がたつみの代わりに言わなくても良いのに……」
「仕方ないだろ。直江。たつみのお達しだ」
「貴殿が夜叉衆のリーダーだからな」
「か、勝長殿……」
「なんだ? 景虎殿」
ちょっと言いにくそうな高耶さん。
だって、色部さんの笑み自体が苦労を見越した微笑み方で。
「今年もよろしくお願いしますッ!」
一同、高耶に倣って色部へと一礼するのであった(笑)
「よりによって、高坂始まりとはな……」
千秋の言葉を引き継いぐ直江。
「大変な年になりそうだな」
「まったくだ。頼むから俺に迷惑かけないでくれよ。直江」
「なんで俺がッ!」
「けっ、おまえがしっかりといじめられてりゃ、こっちまで被害こないんだよ!」
分かり切ったことをとばかりに吐き捨てる千秋。
「そうんなに睨み合っているんじゃない。二人とも」
「そうだぞ。直江、千秋」
「まったくあんたたちは……二人でいじめられていなさいな」
ふうと溜息を吐きながら色部さんと高耶さんとキッと睨む綾子ねーさん。
直江と千秋は一旦、睨み合うとぷいっと目をそらして、それぞれで溜息を吐いた。
「どうせ、俺たちゃいじめられ役だよ」
「最近、たつみは自覚を持ちだしたが、案外サドッ気があるからな」
そのたつみからの伝言だ、と宣ったのは高耶さん。
『一ーつ、公務員試験合格』
「そう思うんなら、さっさとネット断ちきるべきだな』
『二ーつ、書き上げ途中の直高を処理』
「け、それでとっつぁんのとこ居座ったら切れるぞ」
「長秀……!」
「……」
『三ーつ、昇る新月を書き上げる』
「本当にこれできるのか? たつみの奴?」
「しらん」
「ちび千秋シリーズもあるのにねー」
「どうせ、自分の首しめてんだぜ。ま、いいけど」
「あまり、いじめるたつみが拗ねるぞ。千秋」
「わーってるよ」
「と、言うわけで、今年もよろしくな。みんな」
「なにも貴方がたつみの代わりに言わなくても良いのに……」
「仕方ないだろ。直江。たつみのお達しだ」
「貴殿が夜叉衆のリーダーだからな」
「か、勝長殿……」
「なんだ? 景虎殿」
ちょっと言いにくそうな高耶さん。
だって、色部さんの笑み自体が苦労を見越した微笑み方で。
「今年もよろしくお願いしますッ!」
一同、高耶に倣って色部へと一礼するのであった(笑)
2004 |
12,11 |
ひっ
背中が泡立つ感覚など久しい……。
「つれないではないか。私とそなたの仲であろう?」
誰と誰の仲だって!?
思わず目をひん剥いて振り替えってしまった千秋の視線には――。
にやり
ウッと詰まる前戯をすっ飛ばして思考が状況を拒んだのは言うまでもない。ぐるりと首を回れ右して硬直させた耳元に……。
「なあ、安田~」
「……」
ひっ←心の叫び
こいつの情報網に引っ掛かってしまえば……その後の運命なんて……。
千秋は天を仰いだ。
鵺が鴉に混じって大量に舞っていて。
「……」
結局、逃れられないのだ。
背中が泡立つ感覚など久しい……。
「つれないではないか。私とそなたの仲であろう?」
誰と誰の仲だって!?
思わず目をひん剥いて振り替えってしまった千秋の視線には――。
にやり
ウッと詰まる前戯をすっ飛ばして思考が状況を拒んだのは言うまでもない。ぐるりと首を回れ右して硬直させた耳元に……。
「なあ、安田~」
「……」
ひっ←心の叫び
こいつの情報網に引っ掛かってしまえば……その後の運命なんて……。
千秋は天を仰いだ。
鵺が鴉に混じって大量に舞っていて。
「……」
結局、逃れられないのだ。
2004 |
12,07 |
«なぬッ »
「何故だ…」
千秋は手に持つ便箋に爪を食い込ませて、わなわなと握り潰した。
「――何故あいつが知っている……?」
てやんでぃとばかりに投げ着けた紙ゴミは今一その軽さでびしっと落ちはしない。
「何故あいつが……」
軒猿たちの包囲網をかいくぐり、夜叉衆と連絡をたって数十年、誰も俺の居所を探りあてられなかったのに……。
何故ッこいつがッ
ぽてりと落ちた屑ゴミを憤怒の形相で凝視した千秋は勿論、わなわなとしている。
だが、いつまでもこのままでいられない。
最悪は向こうからやってくる。
高坂がやってくる!
千秋は手に持つ便箋に爪を食い込ませて、わなわなと握り潰した。
「――何故あいつが知っている……?」
てやんでぃとばかりに投げ着けた紙ゴミは今一その軽さでびしっと落ちはしない。
「何故あいつが……」
軒猿たちの包囲網をかいくぐり、夜叉衆と連絡をたって数十年、誰も俺の居所を探りあてられなかったのに……。
何故ッこいつがッ
ぽてりと落ちた屑ゴミを憤怒の形相で凝視した千秋は勿論、わなわなとしている。
だが、いつまでもこのままでいられない。
最悪は向こうからやってくる。
高坂がやってくる!
2004 |
11,27 |
«なんだかな»
天使シリーズ…と名付けて良いやら…。
本気で行き当たりばったりにて話を進めてるので、手詰まりまであと何手!?みたいな感じ(爆)
勿論、結末なんてものは考えてません!!
それにこれだけで埋め尽くされるのもいただけないなあ、と思うこの頃。ギャグネタ書きたいな。自由きままが一番です。
本気で行き当たりばったりにて話を進めてるので、手詰まりまであと何手!?みたいな感じ(爆)
勿論、結末なんてものは考えてません!!
それにこれだけで埋め尽くされるのもいただけないなあ、と思うこの頃。ギャグネタ書きたいな。自由きままが一番です。
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