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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
03,17

«-偶然-9»

それを止めに入るのがあの人――で。
俺は大人げないと怒られたものだ。
思えば、あの人が俺以上の貧乏くじを引いたのだろう。
「……」
俺は閉じた瞼を持ち上げた。
からりと崩れる氷。
俺は改めて店内を見渡した。
「……」
別に何かがある訳でもない。あるのは客達の話し声と密かに流るるピアノの旋律。
誰もが美味い料理と酒を肴に話に興じている。皆穏やかな良い顔をしていて、
??ここには俺達を包んでいたアノ空気が、ある。
あの懐かしい空気。
殺伐とした現実の中でここだけが居場所だ、と思えたアノ――安らぐ空間。
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2005
03,16

«-偶然-8»

柔らかな空気。
バカ主従が互いに気にしながらも目を合わさず??いや、もうあの頃アイツの視線は――……言うまでもねえな。
で、晴家がやっかんで、俺は我関せず酒を飲んでいた。暴れ絡む晴家から酒を死守するのが案外大変で――遠慮なんてしてられねえ。本気になることもしばしばだった。んで、取っ組み合いを止めに入るのは我等が大将。けど俺たちゃ示し合わせたようにいかにも後ろで控えてます、なヤツの過言だけは絶ッ対ーぇ聞く耳もたなかった。つーか寧ろ、それを逆手にとってヤツに矛先を向けて総攻撃だ。最後にゃ四人まとめて大喧嘩。
2005
03,15
それでも俺はまだ換生し続けるに違いない。神様の紛争事後処理とカコつけて。
本当は――
「もうあの世に逝ってもいいのにな」
自分はアイツらを見届けた。やるこたあやった。未練を残すような生き方なんてしてねえ。
アイツにだって付き合ってやるのはとりあえずこの宿体までだと宣言している。
その後は自由だ。いや、今だって自由なのだ。
いきなりヤメたと消えても誰も咎める奴はいない。それでも俺は今もこうして現世に居残って、これからも換生する道を選ぶだろう。
「……」
淡い店内。全てが幻のように煌めいて。
俺は瞳を閉じた。
2005
03,14

«-偶然-6»

実はそれほど心安い人物ではないのかもしれない。
今は、??いい。こうしていられる今は。
けれど何十年か先には相手は「死ぬ」のだ。
俺達の実情を骨身に染みているアイツが……死んでまで生きたいなどと考えるはずはない。無論、俺だって望まない。

――マタ取リ残サレル。

その疎外感と虚無はやはり拭いきれない。

いつまで――
「……――生きるんだろうな……」
生きるのに疲れたとは言わない。
だけど、生きている理由が分からない。
根無し草な自分に嫌気が差した、とでも言えば言葉は正確に想いを代弁するだろうか……。
2005
03,13
気持が和らぐ。

そんな心地になったのは何時以来だろうか。いつもならけたたましく、そうでなければ取れと言わんばかりに踊り出す携帯は静かだ。電話に出れば、第一声は「どこにいるんですか!?」の大音声。
それが今日はない。が、それはここが圏外だからであって今頃は繋がらないと血相を変えてアイツは俺を捜しているだろう。
勿論、アイツとは、鳥越隆也のことだ。闇戦国終了後、どういう訳かそれなりにツルむようになった。旧知の仲ほどでもないが、打てば響く感があって遊ぶのに事欠かないのがいい。
「――……」

けれど――、

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