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だ、駄文

二次創作のくだらない駄文置き場
2024
11,27

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2005
04,05
――ま、あそこにもここにもまだまだ手のかかる奴がいるし――、
(しゃーないから、
生きてやるさ)

それに――、

  ※  ※  ※

カランカランー……
「よ、お帰り。マスター」
やけにわざとらしいらしい言い回しに男は苦笑して応えた。
「ただいま」
マスターと呼ばれたその二十代後半の青年だ。抱えていた荷物をカウンターに置くと辺りを見回して。
「変わったことは――」
「ないない」
至って平和で、と答えながらバーテンダーの手は止まらずグラスを拭いている。
「そうか…」
「まったく買い出しなんか俺達に任せればいいのに」
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2005
04,05
「何でーぇぇえ!?」
木霊する絶叫。
笑う俺様。
俺はくっと口許を引き締め、行く未来(みち)を見据えた。

大丈夫だ。

過去も未来も見失っちゃいない。
「――……」
風がそよぐ。
「千秋さん?」
「何だ?鳥越」
二人の間を優しく通り抜けて行く。
今も昔も変わらず俺は俺で。
不思議そうに見上げてくる相手に対して俺の視線は自ずと緩む。
「おら!行くぞ!」
俺は踵を返した。
(つーか、ここまで来たら今更だろ)

『千秋修平』

この名は捨てられない。
俺が俺である限り、

――『千秋修平』として、
2005
04,04
その裏には――、
「まったく、歳食うのはいつになっても嫌だねえ」
真の暗闇が訪れれば、数えきれないほどの瞬きがある。――まるで俺達が生きてきた日々のように。いや、それ以上の軌跡を抱えて、それらを抱き隠しながら当然のごとく都会を包んでいる。
「何いきなりジジくさッ――……」
ゴツンッ
「――ッてぇぇえ!」
「悪ぁーるかったなッ爺臭くて!」
「殴るこたないでしょ!?」
頭を抱えた腕の隙間からちらりと覗く視線はこれでもかというほど真っ直ぐで??限りなく純粋だ。
それだけで、俺は――……、
「おまえが悪い!」
2005
04,04
「――思ってんすかーぁあ!?」
ん?俺のせいか?んな他人の恋路なんて昔から俺は邪魔しませんて~。
「うら、行くぞ。鳥越。他人のせいにすんなんて情けねえぞ~」
「千秋さんッ!」
「何だ?鳥越」
人を食った態度はお手の物さ。でも、

――分かってる。

オマエが必死で俺を捜してくれたこと。
本気で心配してくれてること。

みんな――分かってる。

「あーあ、今年もこの季節がきやがった」
「千秋さん?」
俺は立ち止まって夜空を見上げる。都会の空には片手の指で足るほどの星々しか見えないけれど――、
2005
04,03
「まさか、これを俺様に一人公園で飲めなんて言わねえよなあ」
ヤツの目の前で人指し指一本で袋をもてあそんでやる。
「というわけで――」
「?」
「おまえん家決定な」
そのほうが気が楽だし最初(はな)からそのつもりだったりする。
「どうせ彼女もいないんだろ?」
「!」
まるで魚のごとくぱくぱくと……どうやら図星だったらしい。
俺は笑みと煙を同時に吐き出した。
「……ッ――ち、千秋さんーッ!」
ちょっとした絶叫。
「か、か、彼女いないのは」
お、耳まで真っ赤!
「誰のせいだと――」
うわ、目尻に涙まで……。

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